呼ばれたのは

やれ、前回から大分と間があいてしまった。
どうもこの季節になると眠くなりがちでいけない。
何だか、季節はずれの冬眠をしているようだ。

盆になるが、私は一度奈良へ帰るつもりだ。
迎え火と送り火が終わるまではおそらく向こうで過ごす事になるだろう。

慌ただしくなってしまうが、
せめて出発前には駒鳥の皆に一言だけでも言ってから行こうと思う。

エレインの処遇について

あの貴種ヴァンパイアの件は少々悩んだが、「解放する」に一票を入れてきた。

この件に関しては身内でも話したが、エレインを無傷で解放出来れば、
向こうとの衝突をある程度は回避できるかもしれないとの見解に至った為だ。

それに、エレインを留置していた期間は短いし、
その間に学園の特に重要な情報が入手出来るとも思えない。

幽閉は問題外とした。
学園の機密を奪取される可能性があり、
更に欧州の貴種ヴァンパイア側からの奇襲を受けかねないともなると…。
処刑は簡単だが、その後の事を考えると怖いしね。

水着コンテストの時の

写真が出来たそうなので、記念に自分の分も一枚貰って来た。
…こんな風に映っていたのか…。
何やらこそばゆい。

豹変バトン

たつみから貰ってきたもの。

好きな人と嫌いな人との反応の違いを暴露するらしい。
…好きな人はともかく、嫌いな人、とは…。
あぁ、ストーカーとかそういうのを想定したら良いのだろうか。
 

眩暈

酷く疲れていたけれど、初めての学園祭は楽しかった。

まだ、義妹の店で買ったモナカの甘みと、
たつみに誘われていったライブでの熱狂が引いていかない。

モナカは、沢山買ったから駒鳥で食べる事にした。

 

ただ、途中、疲れてしまったのか酷く意識が曖昧だ。
誰とも顔を合せなかったのは幸運というべきか。

（無意識に出る蜘蛛の性なぞ、見せるべきものではないだろう）

その中で、夢を見たような、気がする。

それが何の夢だったのかは、思い出せないけれども。

酷く懐かしいような、切ないような。